USB2.0デバイスをUSB3.0ポートに接続すると動作しない
USB2.0のデバイスを USB3.0ポートに接続すると動作しない場合があります。ドライバのインストールはできても、アプリケーションなどを起動しUSBを接続するとハングアップするなどの現象が起こる場合は、その症例です。 本来は、USB3.0はUSB2.0に対して完全に上位互換である必要があり、そのように開発されてきたはずです。しかし現実には、その互換性を完全には満たしていないUSB3.0ポートを搭載しているパソコンが出回っています。USBステック(大容量記憶装置)のような、大量に出回っている物に対しては、従来のUSB2.0の物であっても、まず対応されています。しかし、例えばI/O操作をするUSBデバイスのような十数バイトのパケット(Short Packet)を送受共に使用するようなデバイスには対応できていない場合が多いようです。大量生産品ではないために未対応になっているのが現実のようです。(その他、USB3.0ポートで動かないUSB2.0デバイスは、HDDをはじめ色々あります) つまり、全てのUSB2.0に対する互換性(完全互換)を持っているUSB3.0ポートを備えているパソコンは、今のところまだまだ少ないようです(2016年現在)。しかし、USB2.0は現役ですので、必ず使えますのでご安心ください。 この「USB2.0に対して完全互換ではないUSB3.0ポートを持ったパソコン」に対処するためには、メーカーごとに異なった対処法となります。したがって、基本的にはメーカーに問い合わせていただくこととなります。 ひとつの例として、下図は、あるメーカーのノートパソコンでの対処法です。
つまりBIOSを起動し、そのUSBポートの設定を切り替える方式です。 この場合の対応は比較的シンプルですが、その他のメーカーごとの対処法はかなり煩雑です。例としてHPの対処法のリンクを下に示します。 先にも書きましたように、パソコン・メーカーにUSB2.0への完全対応を問い合わせるのが基本ですが、それをメーカーごとに調査するのが煩雑な場合は、「USB2.0ポート拡張ボード」を取り付けるやり方があります。
これで、従来のUSB2.0デバイスは問題なく動作します。これらの拡張ボードは、多くの所から出ておりますが、どれもかなり廉価です。 USB3.0の「USB2.0完全互換」は、使用されているチップセットで決まっているように見えます。初期のチップセットでは、USB2.0に対して完全互換でない問題が存在するけれども、上記拡張ボードの例で分かるように、OSでは完全に双方(USB3.0/2.0)がサポートされています。 後発のパソコンでは、徐々に 「USB2.0完全互換」 のチップセットを使用した物になり、USB3.0/USB2.0を問わず同じUSB3.0ポートを使用できるようになると思われます。 (この問題は色んな現場で、多くの方々が困惑しているようなのでPCメーカー側の早急な対応を要望します) 【 参考 】 試しに USB3.0の拡張ボードを取り付けました。下図は、そのデバイスマネージャの様子です。
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